尿酸値が高いと
想像を絶する痛い病気
になってしまう。
- 尿酸値が高い状態を放置すると発症してしまう病気について
- 痛風や尿路結石などの痛みについて
- 尿酸値を下げるための対策とは?
高い尿酸値の放置がもたらす壮絶な症状
尿酸値とは、血中に含まれる老廃物の尿酸値の濃度を表す数字で、尿酸値が1dl当たり7mg以上になると高尿酸血症と診断されます。高尿酸血症の段階では痛くもかゆくもないのですが、8mg、9mgと数値が悪化してもなお放置すると、尿酸の結晶が足の指の関節などに蓄積し、ある日突然、痛風などの症状が起こります。
痛風は身もだえするほどの痛み
痛風とは風が吹いても痛むと言われているように、その痛みは壮絶で、キリで足の指の付け根などをえぐられ、刺し貫かれるほどの痛みだと形容する患者も少なくありません。
朝、激痛と共に飛び起きると足の指がピンポン玉のようにはれていて、あまりの痛みにうずくまる以外何もできないような苦しみが突如として始まり、その痛みはあらゆる関節痛の中で最悪と言われています。
高尿酸血症の放置で起こる尿路結石も一緒で、尿路に結石が詰まり、身もだえするような痛みに身の置き所を失い、苦しむ形になります。
高尿酸血症
高尿酸血症とは、血液中の尿酸濃度が慢性的に高くなっている状態を意味する病名になります。血液には誰でも必ず細胞の老廃物である尿酸が含まれており、尿酸値が一時的に高くなる分には問題ありません。しかし、尿酸値が高い状態が慢性的に続き、高尿酸血症と診断されるまでに尿酸値が悪化すると、尿路結石、痛風腎などさまざまなトラブルが生じます。高血圧、狭心症、脳卒中などの合併症も指摘されています。
高尿酸血症の治療は食事療法が基本
高尿酸血症を引き起こす原因の1つは、日常的に摂取する食事とお酒にあります。肉や魚介類など、尿酸の原因となるプリン体が多く含まれた高プリン食は、多く口にすると尿酸値を慢性的に高める原因となります。また、ビールや紹興酒のようにプリン体の多いアルコール類はもちろん、アルコール濃度が高い飲み物自体も要注意です。
上述したような食べ物、飲み物の量を適切に制限した上で、逆にプリン体の少ない食べ物、尿酸値を下げる食べ物(穀物、野菜、果物、イモ類など)をバランス良く摂取して、さらに普段から多めの水分補給を心掛けたいです。
痛風
血中の老廃物である尿酸は針状の結晶の形をしていて、尿酸値が高い状態が続くと関節、足先、耳たぶなどに沈着していきます。そのうちに突然、キリで刺すような痛みが発生します。その痛みはあらゆる関節痛の中で最悪と言われており、あまりの苦しみに身もだえ、その場から身動きが取れなくなる患者も少なくありません。
尿酸値を下げるには水分補給が基本
高い尿酸値の放置は痛風、尿路結石などの病気を引き起こすと紹介しました。血液1dl中に含まれる尿酸値の量を7mg以下にするには、尿酸を尿の中に溶かし、積極的に排せつする必要があります。その排せつに最も深く関係する対策はやはり水分補給。せっかく積極的な水分補給をするのであれば、尿酸をより多く尿に溶かしてくれるような働きを持つ水分を補給したいです。
尿酸をより多く尿に溶かし込む働きを持った飲み物については関連ページで詳しくまとめていますが、
- レモン水などのクエン酸水
- 温泉水
- 青汁
- 牛乳
- トマトジュース
などが代表例として知られています。味わいに特徴のある飲み物が多いですが、温泉水(炭酸水素塩泉)に関して言えば、無味無臭で水道水の代わりに飲めます。青汁やトマトジュースなどが苦手な人には、最適な飲料水と言えます。