

春は飲み会のシーズン!
環境変化のストレスも
尿酸値を上げる
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春に尿酸値が上がりやすいメカニズムを徹底解説
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歓送迎会など、春に注意したい尿酸値に悪影響を及ぼすイベントについて
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春に尿酸値を上げずに乗り切るために最低限実践したい対策とは?
歓送迎会と環境変化のストレスで尿酸値は急上昇
歓送迎会で春は飲み会が増えるシーズン
一年で最も飲み会の多い時期の1つが、春になります。春は歓送迎会があり、花見などのイベントがあり、新部署などの異動先で交友を深める飲み会が重なりと、とにかくお酒を口にする機会が多いはずです。お酒に加えて、高プリン食のグルメな料理を口にする機会も多いですから、飲食物から摂取するプリン体が原因で、尿酸値が急上昇してしまうリスクが高まります。
環境変化のストレスも尿酸値を上げる
環境変化のストレスもあなどれません。そもそもストレスは尿酸値を上げる要因として知られていますが、春は新部署などへの異動、新たな役職、新たな出会いなどで、知らずに大きなストレスを感じている可能性が高いです。そのストレスを飲み会など酒の場で解消しようとさらに飲酒量が増えると、尿酸値は一気に上がってしまいます。
開放的な気持ちにも要注意
開放的な心理状態も飲酒機会を増やす
長い冬の厳しさから解放された開放感から、ついお酒を飲みすぎてしまうという人も少なくないはずです。
外食をすれば、酒量も増えますし、家庭料理と比べて高プリン食、高カロリーの食事を口にする機会が増えてしまいます。
結果として尿酸値が悪化したり、カロリーの過剰摂取で過体重、肥満の引き金になったりしますから注意が必要です。
日没時間が延びて、夜が過ごしやすくなると、直帰が難しくなる
春は日没の時間が遅くなり、気温も上がって、夜が気持ちいい季節になってきます。そうなると「このまま帰るとなるともったいない」という心理が働き、つい外食や飲酒をしてしまいがちです。
帰宅後も、普段は晩酌をしないような人であっても、ついお酒を飲みたくなってしまうかもしれません。
飲み会が断れないなら現実的な対策を考える
お酒の飲み方を工夫する
春はお酒の誘いも多くなりますし、気候の変化によってお酒を口にしたくなる瞬間も増えるはずです。その状況下で「お酒を飲まない」、「お酒を控える」と努力目標を立てても、挫折に終わるだけです。「お酒を飲まない」と無理な努力をするくらいなら、尿酸値の上がり方が緩やかになるように、「お酒の飲み方を工夫する」といった対策を心掛けたいです。
飲み物の対策はやはり始めやすい
普段よりもコップ2杯の水分補給を心がけてみる
尿酸値を改善するためには、尿酸を尿に多く溶かし込み、その尿を1日2リットルなど多く排せつする必要があります。その両方に大きく関係している生活習慣が、水分補給になります。
厚生労働省が指摘しているように、日本人は日常的にコップ2杯分の水が不足していると言われています。水が不足すれば血液が濃縮され、尿酸値は上がりますし、尿量が減るため、尿酸の排せつも滞ってしまいます。
お酒をどうしても飲んでしまう春だからこそ、チェイサーを頼む、朝の起き抜けや夜の就寝前など普段は飲んでいない時間に水を口にするといった方法が、最も取り組みやすい対策だと言えます。
温泉水を飲む手も効果的
水を豊富に口にすれば、尿量が増えて排尿が促されます。さらに口にする水を温泉水(炭酸水素塩泉)に切り替えれば、尿のpH(水素イオン指数)が弱アルカリ性に傾いて、尿酸がより尿に溶け込みやすくなります。温泉水は水道水を変わらずに無味無臭ですから、コップ2杯の温泉水を日常的にプラスすると、より効果的な対策になると考えられます。
その他、同じように尿酸を尿に多く溶かし込む効果が知られる飲み物として、レモン水などのクエン酸水、青汁、牛乳、トマトジュースなどが知られています。