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尿酸値を上げないお酒の飲み方

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プリン体だけじゃない!
アルコールが尿酸値を上げる。
お酒との上手な付き合い方

  • 尿酸値とアルコールの種類、お酒との上手な付き合い方について
  • 各種のお酒と尿酸値の上がり方についての基礎知識
  • 晩酌、居酒屋通いで尿酸値が上がる理由と、晩酌・居酒屋通いで尿酸値を上げない工夫

プリン体の量だけじゃない!アルコール自体が尿酸値を上げる

ビールだけが悪者なのではない!

ビールを飲むと尿酸値が上がると考えている人は多いと思います。もちろんプリン体が多く含まれたビールには、確かに尿酸値を上げる働きがあるのですが、実際にはプリン体がほとんど含まれていないようなお酒であっても、口にすれば尿酸値は上がります。

アルコールの分解時に尿酸が生まれる

例えばウイスキーはビールと比べると、100ml中に含まれるプリン体の量が1/50などと微量になります。しかし、アルコール濃度はビールと比べて何倍も高いため、アルコールを分解する過程で大量の尿酸が作られてしまいます。「プリン体をカットしたお酒を飲めば大丈夫」と誤解している人も居るかもしれませんが、実際はアルコールを肝臓が分解する過程で尿酸が作られてしまうと覚えておきたいです。

チェイサーや無糖のノンアルコール飲料がカギ

尿酸が気になる場合、理想的にはお酒を完全に断ちたいです。しかしお酒を断つなど現実的ではないと思いますので、その意味では別の対策を始めたいです。例えば日々の飲酒時には、

無糖でノンアルコールの飲み物をお酒の合間に飲む

といった方法が考えられます。砂糖や果糖が多く含まれたドリンクは要注意で、プリン体のみならず、ショ糖や果糖も尿酸値を上げます。ノンアルコールの飲み物は甘くないウーロン茶などを選択したいです。その上で、ビール→烏龍茶→ビール→緑茶→ビール→ビール→烏龍茶といった感じで、アルコールの合間にノンアルコールのドリンクを挟めると理想的です。
ただ、接待などノンアルコールがはばかられるような状況だったら、

チェイサーを入れる

という方法も効果的です。チェイサーを入れる習慣を作ると、おなかが膨れて不必要に飲んだり食べたりしなくて済むようになります。また、水分補給そのものが大切で、水分不足で血液が濃縮されると、尿酸値が上がります。水分補給そのものが尿酸値の改善にはプラスの効果を持ちますので、積極的にチェイサーを口にしたいです。
ただ、ノンアルコール飲料もチェイサーも飲み始めると注文を忘れてしまいますので、お店の人には、「アルコールの注文時には必ずチェイサーを付けて欲しい」などと一言お願いしておくと安心です。
ビール

ビールはプリン体の多いお酒の代名詞

公益財団法人痛風財団の情報によると、ビール100mlに含まれたプリン体は、5mg前後となっています。地ビールの場合は、その数倍ほど。数値だけ見ると、あん肝やステーキなどプリン体の多い食品に比べて少なく感じてしまいますが、食べ物と違ってビールはたくさん飲んでしまうため、総量で多くのプリン体を体に取り込む形になってしまいがちです。
また、アルコールそのものも尿酸を生みますので、関連ページには酒量を減らす工夫など、ビール好きが尿酸値と向き合う方法をまとめました。併せてチェックしてみてください。

ウイスキー

アルコール度数が高いウイスキーは要注意

痛風財団の情報を見ると、ウイスキー100mlに含まれるプリン体の量は0.1gと少ないです。ビールの場合、大手メーカーの商品だと5g前後、地ビールの場合はその数倍も含まれていと考えると、ウイスキーは安心の飲み物のような感じがします。
しかしウイスキーはアルコール濃度が極めて高く、アルコールを肝臓が分解する過程でも、尿酸は作られてしまいます。プリン体だけでなくアルコールそのものが尿酸を高めてしまいますので、ウイスキーが好きな人は注意したいです。関連ページには、ウイスキーが好きな人でも実践できる尿酸値対策をまとめました。

焼酎

プリン体0でも飲み過ぎに注意したい焼酎

焼酎に含まれるプリン体は0。実際に公益財団法人痛風財団の情報を見ても、100ml中に含まれるプリン体の含有量は0gと示されています。「なんだ、なら焼酎を飲めばいい」という発想になってしまいますが、一般的に焼酎はアルコール度数が高い飲み物になります。アルコールを肝臓が分解する過程でも尿酸は作られてしまうため、いくらプリン体が含まれていなくても、アルコール度数が高い飲み物である以上、注意しなければいけません。また、焼酎と合うつまみにも、プリン体が多く含まれているケースが多ため、気をつけたいです。

日本酒

酒のさかなに注意したい日本酒

日本酒はビールよりもプリン体が少なく、痛風や高尿酸血症を引き起こしにくいアルコールと言われています。100ml中に含まれるプリン体は1.2g。ビール100mlに含まれるプリン体5g前後と比べると確かに少ないです。地ビールになると、プリン体の量はその数倍になりますから、一見すると日本酒は安心のような気がします。
しかし日本酒はアルコール度数が15度前後と高いため、注意が必要になります。アルコール度数が高い飲み物は、アルコールが分解される過程で多くの尿酸を生みます。また、日本酒のさかなとして口にされる料理には、プリン体の多いグルメも少なくありません。お酒と食事のダブルで尿酸値が急上昇してしまうリスクが日本酒にはあると考えたいです。

ワイン

ワインも痛風とは無縁ではない!

ワインは痛風と無縁のお酒と一部で考えられているようです。確かにワイン100mlに含まれるプリン体は0.4g。しかもポリフェノールが豊富。ポリフェノールは活性酸素を取り除く効果があり、痛風予防に良いとも言われます。しかしワインはアルコール度数が高い。アルコールは肝臓で分解されると尿酸を生みます。結果的にアルコールが尿酸を多く作ってしまうのです。
また、ワインは食事と楽しめるお酒。食事と併せて尿酸値を大きく上昇させてしまいますので、尿酸値を下げる働きが認められているチーズをつまみにするなど、ワイン好きは独自の対策を行いたいです。

ハイボール

ウイスキーベースのハイボールでも痛風リスク増

ビールからプリン体の少ないハイボールへ変えた。と尿酸値の高い人の対策でよく耳にします。たしかにウィスキーはプリン体は少なく、痛風リスクは少ないように思います。しかし繰り返し述べているようにアルコール自体が肝臓で分解されると尿酸になります。ハイボールのアルコール度数は意外に高く、場合によっては20%などというケースもあります。アルコール度数が高い飲料ほど尿酸値を上げてしまいますので、プリン体の量に関係なく、飲み過ぎには注意したいです。

晩酌

晩酌は尿酸値アップの元凶!続けられる対策からスタートする

晩酌は至福の時。日々のストレスから解放され、1日の疲れをねぎらう最高の時間だといえます。しかし、自宅であるという安心感で、深酒してしまうリスクも高いです。お酒が切れると他のお酒を飲むなどして、ちゃんぽんしてしまうケースも。お酒に含まれているプリン体、アルコールは尿酸になり、尿酸値も上がります。晩酌の習慣自体を断ち切るとなると鉄の意志を持たなければ変えられません。しかし晩酌はやめられない。そのため、晩酌できをつけたい尿酸値対策をまとめています。晩酌であれば自宅で飲む分、尿酸値を下げるメニューや飲料を自由に口にできます。クエン酸や乳製品、尿をアルカリ性に傾ける野菜や海藻、キノコ、などの摂取がポイントになってきます。

居酒屋

居酒屋や外食での飲酒は尿酸値を一気に上げる危険な要素がいっぱい!

仲間と居酒屋で飲む時間は最高です。ただ、盛り上がって2軒、3軒とはしごしてしまいがちですし、最終的には締めのラーメンまで付き合わざるを得ないケースも少なくありません。仲のいいメンバーの外食・飲み会では酒の量も増えますし、食欲も増進します。しかし、居酒屋で口にするアルコール飲料にはプリン体とアルコールが含まれており、メニューにもプリン体の多いグルメ食が多いです。結果としてアルコール飲料のプリン体とアルコール、つまみのプリン体と三重で尿酸値を上げてしまいます。
それでも居酒屋通いは、仕事の関係もあってやめられないと思いますので、関連ページには尿酸値を上げない居酒屋の楽しみ方をまとめました。

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