

宴会でも尿酸値を上げない!
楽しく居酒屋で飲む方法
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居酒屋や外食で尿酸値が上がってしまうメカニズムとその対策
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居酒屋や外食で尿酸値を上げないための心構えとは
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今から始められる居酒屋や外食で尿酸値を上げない工夫について
居酒屋で尿酸値が上がるメカニズムとは・・・
気が置けない仲間たちと居酒屋に行ったり外食をしたりすると、お酒も進んでしまいますよね。そうなると、1軒で終わるはずの飲み会も、2軒、3軒とはしごしてしまいがちですし、先に帰ろうにも帰れずに、最終的には締めのラーメンまで付き合うはめになってしまいがち・・・。
仲のいいメンバーで出かけると、つい酒の量も増えてしまいますし、おいしい食べ物もたくさん口にしてしまいます。
そうした飲み会が月に1回か2回といった頻度であればまだ問題ないかもしれませんが、毎週末のように飲み歩いていたり、プラスして仕事での飲み会なども重なったりする人は、要注意です。
ビールをはじめとしてアルコール飲料にはプリン体が多く含まれており、ウイスキーのようにプリン体が少ない飲み物であっても、アルコール濃度が高いと、アルコールを肝臓が分解する過程で尿酸が作られてしまいます。さらに居酒屋などで注文するメニューにはプリン体の多いグルメ食が多く、例えば牛肉のひれステーキ、カツオの切り身、牛焼き肉のレバー、あん肝の酒蒸しなど、1人前のプリン体の量が突出して多い食品も少なくありません。
結果として、尿酸の元となるプリン体をお酒とおつまみで体に多く取り込み、アルコールそのもので尿酸を作り、三重で尿酸値を上げてしまうのですね。
習慣的な居酒屋通い、外食続きの生活にプラスして、仕事のストレス過多、運動不足による肥満などが重なると、高尿酸血症、さらには痛風、尿路結石のリスクは劇的に高まっていきます。身をよじるような痛みに苦しみたくない場合は、今すぐ抜本的な見直しが求められます。
居酒屋で尿酸値を上げない方法とは
居酒屋通いが続き、外食ばかりが続いているという人は、抜本的な見直しが必要になります。具体的には
- 休肝日を設け、居酒屋に行かない日を増やす
- 居酒屋や飲食店で飲むお酒の量、プリン体の多い食べ物の量を減らす
といった対策が考えられます。お酒を飲む場所に行く頻度を減らし、飲みに行ったら飲む量とプリン体を多く含む食べものの量を減らすのですね。
休肝日を設け、居酒屋に行かない日を増やせば、根本的にお酒とプリン体の多いグルメの量を減らせるようになります。その代わりに晩酌をしてしまえば意味がないのですが、休肝日を設けて居酒屋に足を運ぶ日を減らしたいです。
一方で居酒屋に足を運んだ際には、お酒の量を控え、あん肝や牛肉、カツオ、エビ、白子などのプリン体の多い食品の注文を減らしたいです。
とはいえ上述した心構えは理想論・・・。なかなか続かずに、三日坊主で終わる可能性の方が高いです。尿酸値は何かを継続して初めて結果になって出てきますから、継続が大事。関連ページには無理せずに続けられる生活習慣もまとめていますので、「どうしてもお酒がやめられない」という人は、併せて参考にしてみてください。
今すぐ始められる居酒屋での対策とは
ただ、「居酒屋通いがやめられない」という方も、足を運んでしまったそのときには、何らかの対策を行いたいです。例えば、
- 水やお茶をたくさん飲む
- 尿酸値を下げる食べものを中心に注文する
といった方法が考えられます。そもそも飲酒による水分不足で血液の濃度が高まると、尿酸値が上がってしまうと知られています。水分補給は尿酸値の改善につながりますし、胃袋が膨れるために、お酒や食べ物を口にする量を減らせるというメリットもあります。まずはお酒を飲む前に水をコップ1杯飲み干して、その後もお酒のお供に小まめに水やお茶を口にするように心掛けたいです。水の注文を忘れてしまう人は、最初に店員に「お酒を頼んだら、水を一緒に持ってきてほしい」と伝えるなどしてください。
尿酸値を下げるような食べ物も居酒屋では積極的に口にしたいです。例えば、
- 野菜
- キノコ類
- 海藻類
- 乳製品
は尿酸値の改善に前向きな働きを示しますので、注文時には積極的に頼んで机に並べたいです。
しかも野菜やキノコ類、海藻類は尿酸値を改善してくれるだけでなく、食物繊維が豊富なため、食欲を満たし、食べ過ぎを防いでくれるといった効果も期待できます。
乳製品に関しては、チーズなどの乳製品に含まれる特定のタンパク質が、尿酸の排せつをサポートしてくれると分かっています。ワインにチーズは理にかなったつまみなのですね。
温泉水の飲泉も簡単な対策
尿酸値の対策は継続的に取り組まなければ結果が出ませんので、そもそも継続できる方法を考えなければいけません。その意味で言えば、温泉水を水分補給の代わりに口にするという手も検討したいです。
そもそも一部の泉質の温泉は、古くから飲泉によって痛風が改善すると言われてきました。実際にその効能は医学的根拠の下、現在では環境省によって正式に認められています。痛風や高尿酸血症に効く泉質は炭酸水素塩泉で、炭酸水素塩泉は入浴ではなく飲泉によって、尿酸値を改善してくれると知られています。
そのメカニズムとしては、アルカリ性を示す温泉水の飲泉で尿がアルカリ性に傾くからになります。尿酸は尿がアルカリ性になるほど尿に溶け込みやすくなり、さらに排せつもスムーズに行われるようになります。また、尿がアルカリ性になると、尿路結石のリスクも下がります。上述した野菜類やキノコ類、海藻類も尿をアルカリ性に傾けるために、尿酸の排せつがスムーズになり、尿酸値が下がる仕組みになります。温泉水の場合は利尿作用も高まるため、一層の排せつが期待できます。
温泉水というと温泉地に出向かなければいけない気がしてきますが、現在は清潔な温泉水をボトリングして販売する市販品も市場に出回っています。居酒屋などに持ち込むわけにはいきませんが、居酒屋帰りで帰宅したら、まずは1杯、温泉水を飲み干すといった簡単な習慣を始めてみてもいいかもしれません。継続して初めて尿酸値に改善が見られると考えられると、帰宅後の温泉水1杯は誰でも続けられる対策だと言えそうです。