

アルコール度数が高いワインにも
痛風リスクはある
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ワインに含まれるプリン体含有量と尿酸値の関係について
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尿酸値を上げずにワインを楽しむ上手な方法とアイデア
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ワインをやめずに尿酸値を改善する簡単な習慣とは
アルコール自体が尿酸を作り出す!
ワインはアルコールの中でも、一般的にプリン体が少ない飲み物だと認知されています。公益財団法人痛風財団の情報を見ても、ワイン100mlに含まれているプリン体の量は、0.4g。同じ量のビールには5g程度含まれていますので、およそ10倍近い数値になります。とはいえ、ワインも安心ではありません。ワインはビールよりもアルコール度数が一般的に高く、アルコールは肝臓で分解されると尿酸を生み出してしまいます。つまり、アルコールが含まれている飲み物は、プリン体の有無に関係なく、飲み過ぎれば尿酸値が上がってしまうのですね。
ワインを飲む機会、飲む量を減らし、
チェイサーを増やす
ワインは一般的に、痛風になりにくいといった評判がありますが、それでもアルコール度数が高いワインの飲み過ぎは、高尿酸血症と痛風リスクを高めます。その意味では禁酒が理想的。しかし、完全にワインを断つとなると現実的ではありませんので、
- ワインを飲む日を減らす
- 1回で飲む量を減らす
- チェイサーを増やす
- ノンアルコールのお茶などを挟む
といった対策が現実的になってきます。ワインを毎日飲んでいる人は飲む日を減らしたいですし、1回にグラスで3杯飲んでいる人は2杯に減らすなどして減酒を試みたいです。どちらも難しいと言う場合は、飲酒の合間にチェイサーとして水、お茶を飲んでください。水分不足で血液が濃縮されると、尿酸値は上がります。チェイサーやお茶は水分補給にもなりますし、お腹が膨れるため、飲酒量をトータルで減らせる可能性もあります。痛風の引き金にもなりかねませんので、今まで以上の水分補給を心掛けたいです。
アルカリ性の飲み物と食べ物を口にする
ワインを飲む機会を減らし、飲む量を少し減らしたからといって、高尿酸血症のリスクが劇的に減るという話ではありません。他にも追加で何かの対策を行いたいです。その意味では、尿酸値を下げる食べものや飲み物を口にする工夫が必要です。例えば
- 乳製品
は尿酸値を下げるという報告がありますので、チーズなどは積極的に食べたいおつまみだと言えます。
他にはアルカリ性の食べ物、飲み物を口にすると、尿がアルカリ性に傾き、血中の尿酸が尿に溶けやすく、排せつされやすくなるというメリットが知られています。
アルカリ性の食べ物と言えば、
- 海藻
- キノコ
- 野菜
が知られています。「なかなかそのような食べ物は口にしない」という人は、アルカリ性の飲み物を口にする手もあります。古くから、
- 炭酸水素塩泉の温泉水
は痛風(高尿酸血症)に効くと言われており、その効能を環境省も認めています。温泉地にわざわざ出向かなくても、清潔な状態でボトリングされた温泉水も市販化されていますので、飲泉の習慣も始めたいです。
他には、
- 青汁
- トマトジュース
などに含まれるビタミンCが尿酸の排せつを促すといった働きも知られています。しかし糖質を加えてしまうと、糖質が分解される過程で尿酸が生まれますので、無糖で飲みたいです。また、ビタミンCは熱に弱いため、加熱処理していないトマトジュースを選びたいです。