

ガゼインは
尿をアルカリ性にする働きも
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ガゼインが尿酸値に与える影響とその仕組みについて
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ガゼインを多く含んだ代表的な飲み物と、そのメリット・デメリット
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複数の効果が得られる尿酸値改善に最適な飲み物について
乳製品に含まれるガゼインは尿酸の溶解をサポート
タンパク質の一種に、ガゼインと呼ばれる成分があります。ガゼインは乳製品に多く含まれるタンパク質になりますが、ガゼインを日常的に多く摂取するほど、尿酸値が改善すると、全米保健医療統計センターによる「The Third National Health and Nutrition Examination Survey」という大規模調査で報告されています。
乳製品であれば牛乳でも、ヨーグルトでも、チーズでも構わず、上述の大規模調査においても、1日に乳製品を摂取する量が多い被験者ほど、全く摂取しない被験者と比べて、血清尿酸値が有意に下がっている様子が明らかにされています。
乳糖不耐症の人は乳製品に注意
乳製品に含まれるタンパク質の一種、ガゼインが尿をアルカリ性に傾け、尿酸がより尿に溶け込みやすくすると紹介しましたが、乳製品にもデメリットがあります。
例えば乳製品は乳糖不耐症の人は口にできませんし、近年の牛乳は豊かな味わいを重視して、乳脂肪分が高くなっています。脂質はタンパク質、糖質と比べても1g当たりに含まれるカロリーが高く、「尿酸値のため」と大量に摂取してしまえば、カロリーオーバーになる可能性もあります。
ガゼインが含まれた飲料まとめ
ガゼインが含まれている飲み物の代表例は、
- 牛乳
- 成分調整乳
になります。その他、
- 飲むヨーグルト
- 乳酸菌飲料
などが挙げられます。
牛乳、成分調整乳に共通するメリットとしては、豊富に摂取すればカルシウム、ビタミンなどの栄養補給になりますし、ヨーグルトや乳酸菌飲料に関して言えば、善玉菌を腸内に送り込み、腸内環境を改善できる効果が期待できます。
しかしデメリットとして、牛乳は飲みすぎればカロリーの過剰摂取が心配になりますし、飲むヨーグルトや乳酸菌飲料に関しては、過剰な糖質の摂取につながります。
水代わりに飲むような日常的な飲料としては、どれも不向きな面があると言えます。
飲尿酸を溶かす働きと
利尿作用を持つ飲み物をチョイスする
尿酸値の改善においては、豊富な水分補給が基本になります。厚生労働省も指摘している通り、日本人は平均してコップ2杯分の水が不足していると言われていますから、今の生活にコップ2杯の水をプラスして、さらに尿酸値改善のために追加で水分補給を心掛け、1日に2リットルの排尿を目指したいです。
そのような水分補給の場面では、やはり牛乳、飲むヨーグルト、乳酸菌飲料は不向きで、より無味無臭の水に近い飲み物が理想となってきます。
さらに水分補給源となる飲み物に、尿酸を尿に溶かし込み、プラスして排尿を促すような働きを求めるとなると、温泉水など一部の選択肢に自然と絞り込まれてきます。
尿酸値改善のために口にする飲み物としては、たくさん飲める上に、尿酸を尿に溶かし、利尿作用をもあるような飲み物が重要になってきます。関連ページには該当するような代表的な飲み物をまとめましたので、併せてチェックしてみてください。