青汁の尿酸値を下げる成分とそのメカニズム

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青汁
尿酸を尿に溶かす飲み物

  • 青汁が尿酸値を下げる仕組みと、尿酸値を下げる成分の働きについて
  • 青汁で尿酸値を下げるメリットとデメリットについて
  • 習慣的に青汁を口にするだけでなく、一緒に始めると効率的な尿酸値を下げる食べ物、飲み物とは

原料の野菜が尿をアルカリ性に傾ける

温泉水、牛乳、コーヒー、クエン酸入りジュース、トマトジュースなど、尿酸値を改善するとされる飲み物はたくさんありますが、青汁も有名です。
青汁が尿酸値を改善する理由しては、青汁にビタミンCが含まれているからであり、さらに青汁の原材料である野菜自体が、アルカリ性の食品だからになります。
ビタミンCは腎臓で尿酸が尿により多く溶け込むように働きかけてくれる栄養素として知られています。トマトジュースが尿酸値の改善に効くと言われる理由は、トマトジュースにはトマト由来の天然ビタミンCが豊富に含まれているからですね。商品によって成分量は違いますが、青汁にも豊富にビタミンCが含まれています。青汁を飲めば、尿酸値を改善すると考えられます。
また、青汁の原料である野菜はアルカリ性の食品として知られています。アルカリ性の食品は、尿のpH(水素イオン指数)を7以上、アルカリ性に傾けてくれる働きが知られています。尿がアルカリ性に傾くと、より多くの尿酸が尿に溶け込みやすくなります。アルカリ性の食品である野菜をそのまま飲み物に作り替えた青汁を摂取すれば、野菜を食べたときと同じように尿がアルカリ性に傾き、尿酸がより多く尿に溶け込むと考えられます。

青汁は量を飲めないというデメリットも

青汁のメリットをまとめると、

  • Merit

    メリット

    • 尿酸を尿に溶かすビタミンCが含まれている
    • 尿をアルカリ性に傾け、尿酸をより尿に多く溶かし込んでくれる

    といった働きが挙げられます。言い換えると、青汁は尿酸の溶解を助けてくれる飲み物だと言えます。青汁に抹茶が含まれている場合は、

    • 抹茶によるカフェインで、利尿作用を得られる

    といったメリットもあります。抹茶が含まれた青汁に関しては、尿酸を溶かす上に、利尿作用まで高めてくれるのですね。 しかし青汁にもデメリットがあります。

  • Demerit

    デメリット

    • 味わいに独特のくせがあるため、続けにくい
    • 量をたくさん飲めない

    といった点は、尿酸値改善を考える上で無視できません。体内に蓄積した尿酸の結晶を完全に体外に排せつするためには、2年近くの時間がかかると言われています。尿酸値を改善するためには長い時間が必要で、一度始めた対策を長く続ける必要があります。
    青汁は「う~ん、まずい」の有名なセリフでも分かる通り、決して続けやすい飲み物ではありません。最近の商品は味わいが改善されているとはいえ、途中で挫折する人も少なくないようです。

野菜を食べた方が早い!?

青汁が続かないのであれば、青汁の原材料である野菜をそのままの状態で積極的に口にする必要があります。青汁はあくまでも補助的に飲み、生野菜を今まで以上に摂取するように努力したいです。生野菜以外で言えば、

  • キノコ類
  • 海藻類

も、アルカリ性食品の代表例として知られており、継続的に食べれば尿のpHが弱アルカリ性に維持されるようになると考えられます。
野菜、キノコ類、海藻類はいずれも食物繊維が豊富で、食べすぎ、飲みすぎを予防してくれる働きも期待できます。食べすぎ、飲みすぎが予防できれば、プリン体の多い食品やお酒の摂取量も控えられる可能性が高いです。
同じ食品であれば、チーズなど乳製品の摂取も効果的です。乳製品に含まれるタンパク質の一種が、尿酸を尿に多く溶かし込んでくれる働きを持ちます。ただ、野菜、キノコ類、海藻類、乳製品では、排尿の回数自体は劇的に増えないと考えられます。そこでプラスして、尿の量を増やすために、今まで以上に水を積極的に口にするといった工夫も欠かさないようにしたいです。

温泉水も効果的な対策

尿酸値を下げるためには、尿酸を尿に多く溶かし、その尿を多く排せつする必要があります。青汁は尿酸を尿に多く溶かす飲み物、野菜やキノコ類、海藻類、乳製品は尿酸を尿に多く溶かす食べ物になります。
もちろん青汁もたくさん量を飲めば、摂取する水分量が増えて、排尿の回数が増えると考えられます。しかし、なかなか量は飲めない飲み物ですから、積極的に水を飲んで、尿の出る回数を増やしたいです。
「野菜やキノコ類、海藻類に青汁を口にして、さらに水を積極的に飲むなんて大変・・・」という人は、温泉水を飲む手もあります。温泉水の中でも炭酸水素塩泉の場合は、飲めば尿がアルカリ性に傾き、尿酸が尿に多く溶け込むようになります。同時に温泉水は水ですから、水道水の代わりに普段の水としても口にできます。
温泉水の飲泉は古くから高尿酸血症、痛風の予防・改善に行われてきた療法です。水分補給を実現しながら、排尿の回数を増やせる一石二鳥の飲み物ですので、前向きに検討したいです。ちなみに温泉水は現在、新鮮な温泉水を源泉からくんでボトリングしたような商品も出ています。わざわざ温泉地に足を運ぶ必要はありません。

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