TOP » 浸かって治す、飲んで治す、痛風に効く温泉の効果効能

尿酸値を下げる温泉特集

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温泉の尿酸値下げる効果とは?

  • 古くから痛風は温泉で治した(湯治)歴史的背景について
  • 痛風に入浴して効く、飲んで効く代表的な泉質について紹介
  • 自宅で始めたい炭酸水素塩泉の飲泉について

古くから痛風は温泉で治されてきた!

湯治という言葉があるように、古くから人々は温泉に入って(飲んで)さまざまな病気を治してきました。例えば兵庫県にある全国的に有名な有馬温泉の古い絵図には傷病者が温泉に漬かる様子が描かれており、同地には杖捨橋という橋まで残っています。有馬温泉に湯治に来れば、病気が治り、杖が不要になって、湯治客が杖を捨てるからついた名前なのですね。
温泉の効能は現在でも医学的根拠に基づき証明されており、環境省も入浴と飲泉の効用を正式に認めています。現在の泉質は全部で10種類に整理されており、全ての温泉に共通する適応症、各泉質が個別に持つ適応症も明らかにされています。痛風(高尿酸血症)を改善する効能が正式に認められている泉質もありますので、以下にその代表例をまとめてみました。

放射能泉

温泉の中には、ラジウムという放射性物質が崩壊する過程で生まれる気体(ラドン)を含んだ放射能泉があります。 温泉に含まれた放射性気体が各種の炎症の治癒に効果を持つと分かっており、放射能泉の場合は入浴(または湯気の吸引)を通じて、高尿酸血症(痛風)の改善効果があると言われています。
痛風以外には、関節リウマチ、強直性脊椎炎、末梢循環障害、冷え性、軽症の高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症、胃腸機能低下、自律神経不安定症、不眠症、うつ症状、筋肉や関節の慢性的な痛みやこわばりの改善効果が認められています。

炭酸水素塩泉

1kgの温泉水のうち、主成分の1つが1価(マイナスの電気を帯びた電子を1つ加えた状態)の陰イオンである炭酸水素イオンのお湯を、炭酸水素塩泉と呼びます。
炭酸水素塩泉は入浴ではなく、飲泉で高尿酸血症と痛風の改善効果が正式に認められています。その他、筋肉・関節の痛み、冷え性、軽い高コレステロール血症、耐糖能異常(糖尿病)などの改善も知られています。
炭酸水素塩泉のもう一つの大きな特徴として、皮膚の角質を柔らかくする「美肌の湯」、「美人の湯」としての効能も白く知られています。 代表的な温泉地としては和歌山の川湯温泉、長野の小谷温泉などが有名です。

硫酸塩泉

1kgの温泉水のうち、主成分の1つが2価(マイナスの電気を持つ電子を2つ加えた状態)の陰イオンである硫酸イオンのお湯を、硫酸塩泉と呼びます。
飲泉と入浴でさまざまな適応症が認められており、一部の見解では痛風(高尿酸血症)にも改善効果があると言われています。ただ、硫酸塩泉に関しては環境省から痛風の改善効果が正式には認められていません。 しかし、入浴においては切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症などに改善効果があり、飲泉では胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘に効くと認められています。

硫黄泉

1リットル中に2mg以上の硫黄が含まれている温泉を硫黄泉と呼びます。
環境省から正式に認められているわけではありませんが、入浴と飲泉で痛風(高尿酸血症)の予防・改善効果があると言われています。 入浴で正式に認められている適応症としては、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など、飲泉で正式に認められている適応症としては、糖尿病、高コレステロール血症が挙げられています。

炭酸水素塩泉の飲泉が最も現実的な選択肢!

医師の監修の下、環境省が正式に痛風への効能を認めている温泉は、入浴に関しては放射能泉、飲泉に関しては炭酸水素塩泉になります。ただ、放射能泉に関しては温泉地が少なく、さらに主要成分であるラドンは放射性気体のため、鉱石を買って自宅で再現しようにも泉質が安定しにくいと言うデメリットがあります。その意味で言えば、痛風(高尿酸血症)の予防・改善には、衛生管理がしっかりとした清潔な炭酸水素塩泉の飲泉が現実的になります。
とはいえ、わざわざ温泉地に行かなくても、炭酸水素塩泉(重炭酸ナトリウム(重曹)が炭酸水素イオンとナトリウムイオンの状態で豊富に含まれている水)をボトリングした市販品もありますので、購入して自宅で口にしたいです。

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