

飲泉は不可!
でも入浴では痛風に効果がある
放射能泉
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放射性物質ラジウムが気体(ラドン)となって含まれている放射能泉の特徴と効能をガイド
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放射能泉が持つ痛風に対する効果と活用方法を解説
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放射能泉に入浴すると痛風に効く成分を説明
温泉に含まれる微量の放射性物質が効果を発揮!
放射能泉とは、ラジウムという放射性物質が崩壊する過程で気体となったラドンを一定以上含んだお湯を言います。温泉に含まれた微量の放射性気体が各種の炎症に効果を持っていて、入浴(または湯気の吸引)をすると、高尿酸血症(痛風)はもちろん、関節リウマチ、強直性脊椎炎など、各種の炎症に効能を発揮してくれます。
その他の適応症としては、末梢循環障害、冷え性、軽症の高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症、胃腸機能低下、自律神経不安定症、不眠症、うつ症状、筋肉や関節の慢性的な痛みやこわばりなどが正式に認められています。
飲泉の効果は疑問があるものの入浴で痛風に改善効果あり
放射能泉の入浴は高尿酸血症(痛風)に効果あり
微量の放射性物質を含む放射能泉は、古くから「痛風の湯」「万病の湯」と言われてきた泉質になります。入浴には高尿酸血症(痛風)に改善効果があると、日本温泉気候物理医学会の協力の下で、環境省からも正式に認められています。代表的な温泉地として鳥取県の三朝温泉、山梨県の増富温泉、秋田県の玉川温泉が挙げられ、都道府県別で見ると広島県、山口県、福岡県などに多く見られるといった特徴があります。
飲泉は不可
入浴で高尿酸血症(痛風)に効果がある放射能泉ですが、残念ながら飲泉においては環境省から正式に効用が認められていません。しかし、吸引には効果が認められており、ラドンを含んだ温泉の湯気の吸引は、痛風に一定の効果を持ちます。
ラドンという放射性気体がカギ!
痛風に効く成分
- ラドン
- 放射性物質ラジウムから放出される放射性気体になります。入浴で皮膚から吸収される、または吸引による肺から放射性気体が取り込まれると、血液や各細胞内で新陳代謝が促され、血中の尿酸血症の排せつがよりスムーズになると考えられています。
入浴剤による自宅での再現は困難
微量の放射性気体を含む放射能泉ですが、ある意味で放射能泉は「なまもの」で、泉質が極めて変化しやすいといった特徴があります。そのため、飲泉はもちろん、入浴剤による家庭での再現は一般的に困難だと考えられています。もちろん入浴剤としてラジウムの鉱石が市販されていますが、自宅で温泉施設と同程度の効果を再現するとなると、難しい側面があります。その意味で、放射能泉で痛風や高尿酸血症を治したい・改善したいという場合は、放射能泉が湧出する温泉地に湯治目的で出かけ、可能であれば長期滞在をしたいです。