

ブリは
尿を酸性にし、
プリン体も多く含まれている!
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ブリに含まれる栄養素と、その栄養素がもたらす尿酸値への影響について
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ブリ以外で要注意の刺身と、要注意の魚とはとは
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どうしてもブリの刺身を食べたい人が実践したい、尿酸値を上げない習慣とは
ブリなど魚の刺身は
プリン体が比較的多く含まれている
ブリの刺身をさかなに、ビールや日本酒を飲みたいという人は少なくないと思います。ブリとは出世魚で、地方によって幼魚から順にさまざまな呼び名をされています。例えば東京ではワカシ・イナダ・ワラサ・ブリ、大阪ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリなど。地方によっては成長途中をフクラギなどと呼びますが、こうした鮮魚の刺身は痛風や高尿酸血症にとって、やはり食べ過ぎるとマイナスの影響があります。ブリ100gには、
- 120.8mgのプリン体
が含まれています。他の鮮魚としてイサキ100gには、
- 149.3mgのプリン体
が含まれています。魚は総じて100g(およそ1人前)中に100mg以上のプリン体が含まれていますので、ビールのさかななどに口にする場合は、要注意です。
さらにブリ、カツオ、マグロ、サバなど魚類は、尿を酸性に傾けるという特徴があります。尿が酸性に傾くと、尿酸が溶け込みにくくなり、さらに尿路結石のリスクが高まるという難点があります。刺身はとてもおいしいですが、酒のさかなとしていただくときには、量を意識したいです。
干物やイサキの白子にも要注意!
居酒屋や晩酌では、干物と一緒にお酒を楽しむ瞬間も少なくないと思います。しかし、干物には一般的に、刺身と比べてもプリン体が多く含まれています。例えばプリン体の量をまとめると、
- サンマの干物(208.8mg)
- イワシの干物(305.7mg)
- アジの干物(245.8mg)
など、100g中のプリン体は総じて200mgを越えてきます。また上述したイサキの白子に関しては100g中、
- イサキの白子(305.6mg)
も入っています。1人前は50g程度で、1食で口に入るプリン体は152.8mgですが、プリン体が極端に多い食品の1つに数えられます。
刺身を食べる日はさまざまな対策を
上述したように、残念ながら魚の刺身や干物を食べるときは、プリン体を多く取り入れる形になりますから、量を控えつつ、さまざまな対策を行う必要があります。魚は尿を酸性に傾ける特徴がありますので、反対にアルカリ性の食べ物と飲み物を口にしたいです。例えば、
- 野菜類
- キノコ類
- 海藻類
- ナッツ類
- クエン酸を多く含むかんきつ類や梅干し
などを口にして、尿が酸性に傾かないように注意したいです。
また、水分補給はそれ自体で尿酸値を改善する効果がありますから、水分補給を兼ねてアルカリ性の飲み物を口にすると効果的です。アルカリ性の飲み物で、高尿酸血症と痛風に効果的とされる飲料の代表例は、
- 炭酸水素塩泉の温泉水
になります。現在は清潔な温泉水がボトリングされた商品が出回っていますので、居酒屋から帰宅した直後に飲んだり、晩酌ではチェイサーの代わりにして飲んだりしたいです。
他には、
- レモン水(レモン汁入り炭酸水)
- 青汁
- トマトジュース
なども、ドリンクに含まれるビタミンCやクエン酸が尿酸の排せつに役立ちます。
食べ物に関する補足としては、乳製品が尿酸値を下げると知られていますので、
- チーズ
- 牛乳
- ヨーグルト
などを積極的に口にしたいです。こうした総合的な対策を行いながら、節度を持ってブリの刺身やイサキの白子などおいしいグルメを楽しみたいですね。